朝焼けに染まる世界遺産【旧野首教会】

もう一度、思い出してみよう。野崎島に泊まった目的、もちろん一つは世界遺産【旧野首教会】。でもこれだけなら、日帰りでもよかった。素泊まりしかできない不便さがあるにも関わらず、泊まりたいとこだわった理由、それは、

『小値賀島東端の2キロ東に位置する「野崎島」。かつては650人前後の人々が暮らしていたが、現在は宿泊施設の管理関係者以外、ほぼ無人状態の島となっている。 神社、家屋の跡、 急斜面につくられた石積みの段々畑の跡。沖ノ神島神社周辺に広がる原生林や国指定天然記念物カラスバトなどの鳥類、 希少種蝶類、その他数多くの動植生物種の宝庫でもあり、 島内全域には、野生のニホンジカ400頭以上が生息し、自然のままの姿を観察することができる。また、野首海岸は約300 mにわたって続く広大な白い砂浜とコバルトブルーの海で、晴れた日には昇ってくる朝日を見ることが出来る』

の文章に惹かれたからです。無人島で見る朝日♡♡♡夕日も星空も絶対ステキなはず!と思ったことがキッカケでした。

その朝日が、こんなにもキレイに焼けてくれているというのに、昨晩、飲みすぎた私は、既に準備を済ませ外に出て行った友達親子のいない部屋の布団の上で一人うなだれ、何であんなに調子に乗って飲んでしまったのだろう、この大事な瞬間に二日酔いなんて辛すぎる、あーーーと後悔の嵐。しかし、この朝焼けは一度きり。見なければ!と意を決し、とりあえず簡単に着替えだけしてカメラを持って校庭へ塾長が、建物を少し出たところを上がっていくと、海から朝日が昇るところがよく見えるよ、と教えてくれたので、坂道を少し上がって(ここらへんでいいのだろうか?)とソワソワしながら、太陽が昇ってくるのを待ちました。ピンクに朝日の黄色が混じり始め、オレンジ色も加わってきた朝焼け。おばちゃんは校庭で、Aちゃんは、教会と朝日が両方見れそうなポイントへ、それぞれの場所で朝日を楽しむ三人。意外と雲が多くて(昇ったの?あれ?まだ?)を一人ブツブツ繰り返す私。周囲を見渡すと、ボャ?虹?のようなものが朝日に照らされて見えました。
誰かに確かめたいにも確かめることができず、静かにこの幸運な現象を一人楽しみました。この虹の少し右手の方向を見れば、校舎の裏に旧野首教会がそびえています。Aちゃんは、その向こうから、教会と朝日のコラボを楽しんでいるはずです。
おっ!太陽が出てきたかもしれない。海から出てきたのかはちょっと微妙なところではありますが、これだけステキなものを見せてもらったのだから、もう何でもいいです。
水色の空が現れたら、朝焼けの時間はおしまいです。朝焼けがキレイだと天気が崩れる法則(?)が気がかりですが、今この時この瞬間に感謝して、一日をスタート。
急いで部屋に戻って準備して、食堂へ教室を改造した食堂。長テーブルに長イス・畳の床・壁に取り付けられた扇風機・奥の丸テーブル・個人ロッカーのような収納スペース・・・趣があってステキでした。
朝食はこちらです。パンとコーヒー、オレンジとリンゴ。
もちろん二日酔いは続いていましたが、食べれば治る法則(?)を信じて「いただきまーす」私が己の準備にモタモタしていたので、朝食の準備は、こちらの炊事室(給食室ですね)で親子が進めてくれていました。ホントごめんなさい。小さい製氷機もありました。
食後は、時間が無いので、急いで、写真を撮りました。まずは廊下。懐かしさ満点の手洗い場。
そうです、教室が客室になっています。
校舎の姿も収めます。教会も。
荷物はまた塾長が野崎港まで乗せてってくれました。
後ろ髪を引かれつつ、野崎島自然学塾村と旧野首教会に別れを告げました。

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