プエルト・ナタレスでストライキに巻き込まれウユニ塩湖に行けなくなった2011年の話 in チリ

ペリト・モレノ氷河ツアーからプエルト・ナタレスのホテルに帰ったのは、23時近くでした。そこで、フロントのお姉さんに聞いたのは「バス会社がストライキを起こし、バスが動いていない」という信じたくない現実でした。その後、旅行会社に電話したり、フロントでパソコンを借りて調べたりして、翌日の飛行機が飛ばないことがわかったのでした。翌日は、次の目的地であるウユニ塩湖へ向かうため、ボリビアのラパスへ飛行機移動する予定だったのです。

【BBC Newsは、南チリで燃料価格の上昇について異議を申し立てる地元住民のストライキと道路封鎖で、何千人もの外国人の旅行者が捕らえられたと報告した。ストライキは、政府案によってガソリン価格が、およそ17%引き上げられ、引き起こされた。約2,000人の旅行者が、パタゴニアの深い南の都市プエルト・ナタレス(Puerto Natales)とプンタ・アレナス(Punta Arenas)で足留めされている。赤十字は旅行者を補助し、秩序を維持するために、チリ軍は近くにいる。】

翌日。状況はよくなっていませんでした。フロントで電話を借りて、旅行会社に電話するが、一向に展開は見せず。

お昼くらいに連絡をくれるというので、とりあえず散歩に出かけました。

町中のお店は全て閉まっていて、歩いている人のほとんどは外国人、大きな荷物を背負い、もちろん、私たちと同じように途方にくれていました。

どんより曇り空の天気ではあったが、風が止まっていると、けっこう暖かくフリースだけで過ごすこともできました。

『NO AL ALZA DEL GAS』の張り紙や落書きが至る所に。

チリ鉱山の置物が掲げる旗も、通常はチリ国旗なのだが、黒いビニールシートに替えられていました。

この置物、かわいい。。。

メガネの子もいます。

そういえば、10年前の写真にも写っていました♪

港近くを散歩中。町中の至る所に黒い国旗が。

政府のガス値上げに対する抗議の文字。

落書きも。

園児たちも散歩中。

今日、せめて明日にはこの町を出なければ、ウユニ塩湖に行けなくなってしまう。。。(結局、行けませんでした・・・)

お世話になったホテル。こんな災難に巻き込まれて大変だったけど、ほとんどのチリ人は親切で優しい人たちでした。

フロントには次々に旅行客が問い合わせに訪れ、忙しそうでした。

室内から見える景色。プエルト・ナタレスの町。

スペイン語のニュースで、ストライキの状況を画面の人の表情や単語から推測中。・・・結果、良くなさそうなことがわかりました。

持参していた日本食で空腹を満たす。(スーパーもレストランもストライキ中)

日本食、最高♪

子猫♪

睨み合い。

ひっくり返って、

ゴロン。

ふんっ

再び、睨み合い。・・・続く。

夕方、子猫たちが遊んでいたレストランがひっそりとオープンしていたので、入ってみました。

スペイン語しか話さない店員さんとのジェスチャーや片言の会話によって出てきた料理。

この日は、しっかりした温かい食事にありつけると思っていなかったので、とても有り難かったです。

その翌日も状況は変わっていませんでした。「バスは動いていない」と、夜勤のフロントのお兄さんがスペイン語で教えてくれました。日本大使館へ電話し、現状を報告。しかし、大使館は何も出来ないらししいことがわかりました(苦笑)フロントに警官がやって来て、旅行者の国籍や人数などを調査していました。ホテルにいても何もすることがなかったので、再び、旅行会社を尋ねてみたが閉まっています。ついでに地元の警察を訪れ「病気で高齢の人がいる!・・・」と訴えてみるも、「病院はあっちだ」と巧に追い出されてしまいます。ホテルに帰ると、レストランに旅行者(主にブラジル人)がたまっていて、赤ワインを片手にパソコンを開き何かやっていました。親切なそのブラジル人によると、「日本大使館にメールを打ち、そのプリントを持って、市民ホールに行き、各国の人々皆でデモンストレーションをやる」という。

その様子がこちらの写真です。スーツを着た警官が台の上でマイクを持ちスピーチ。

周囲を観光客が取り囲み、ワーワーブーブーと質疑応答が繰り返された。

「私たちを解放しろ!今すぐここから出してくれ!」と泣きながら訴える人もいた。

その後、赤十字の建物(学校?)に行き、名前、パスポート№、行き先等を報告、名簿を作成するようでした。

旅行者たちが続々と集まります。

パソコンを借りて、身内へ連絡する友達。

その様子を写すカメラマン。

地元のテレビ局にインタビューを受ける友達二人。この日の夜、この様子が地元テレビに放映され、大盛り上がりでした。カメラを構えて撮影している私の姿もチラリと映っていました。

赤十字の建物には、こんな簡易ベットも用意されていて、今日はここに寝ることになるかも!?という話もあったのですが、最終的には親切なブラジル人が予約してくれた普通のホテルに泊まることになりました。

政府発行の証明書をもらうためにやって来た建物にいた犬。

ドアの入口を陣取って眠ったふり!?

普通に人がまたいでいきました。

再び、赤十字の建物に戻る。人で溢れ返っている。

スタッフの人の話(英語)によると「軍の出すバスに乗って、ローカル空港に行き、軍用の飛行機をプンタ・アレナスの町まで飛ばす」という。軍用の飛行機???どこまで英語を理解できているのか、わからぬまま、とりあえず待つ。

食事を配給してくれるというので列に並んでみた。

給食をもらうような雰囲気。

パスタとリンゴとパン。

ちょっと飽きてきたので、公園の遊具で遊ぶ。少し離れたところに見えるのが赤十字の建物です。

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