森林に囲まれた世界遺産♡メルヘンチックな【江上天主堂】in 奈留島
☆キリシタンクルーズは約30分ほどで次の小さな港【奈留島】に到着。奈留島は日本で2ヶ所だけという貴重なハート型の水晶(双子・夫婦水晶)がとれる島なんだそう。
大きなタブの木々に守られるように凛として立っている2018年で祝100歳【江上天主堂】目当ての上陸です。
江上(えがみ)天主堂の歴史は、1881年(明治14年)3月に潜伏キリシタンの4家族が洗礼を受けたことにはじまります。かれらの先祖は江戸時代末期に大村藩領(現在の長崎市外海(そとめ)方面)から移住してきたのでした。そのころ江上地区には教会がなかったため、信徒の家でミサがおこなわれていましたが、1906年(明治39年)現在地(奈留(なる)町大串1131)に簡素な教会が建てられました。本格的な教会が建築着工されたのは、1917年(大正6年)当時の信徒は40~50戸でしたが、各地で教会建築をしていた鉄川与助に設計施工を依頼し信徒たちはタブの木を伐りはらって敷地を造成しました。建築資金はすべて、キビナゴの地引網(じびきあみ)で得た収入などを出しあい、翌1918年(大正7年)3月に完成させました。江上天主堂を訪ねると、緑の木々の間からのぞく白い壁、窓がブルーの外観からは愛らしい印象を受けます。一般的な教会堂建築とは異なり、付近の湧水による湿気を考慮し、床を高く上げ、軒裏には装飾を兼ねた通気口を設けるなど、近隣の集落内の民家とも共通する独特の意匠や構造となっています。
湧水に見え隠れしていたカニたち。満月の夜には、もっとゾロゾロが見れるって、ガイドさんが言ってたような、曖昧な記憶。。。中の見学は出来ましたが、撮影は禁止だったので、外のパネルの写真を撮らせてもらいました。本格的な立面構成で三廊式、壁は白漆喰で塗られ、リブ・ヴォールト天井(こうもり天井)の美しい曲線が、人々の祈りの空間をあたたかく包んでいます。
最初にガイドさんから「柱など触らないように。見るだけにして下さい」と言われていたのですが、その理由が、柱の木目模様は全て手書きで描かれていることにありました。竹べらで掻き落とす木目書きと呼ばれる工法でつくられているそうです。また、窓ガラスにも、当時、ステンドグラスなどを購入する資金が足りなかったため、透明ガラスに信徒たちがひとつひとつ描いた桜の花模様が施されています。(パンフレットより↓)
この教会は木造の教会のうち、完成度の高い作品として歴史的価値に優れ、小規模ながら教会建築の名工鉄川与助の代表作としても重要であり、2008年(平成20年)6月9日、国の重要文化財に指定されました。
ORCの機内でもらった、CAさん手書きの可愛いパンフレットで案内されていた、おすすめポイント『江上天主堂を取り囲む大きなタブの樹林。立派な幹の中にはハート模様が隠れている幹があります。探してみて下さい♡』のハート模様の幹も見つけることができました♪
切れてしまったみたいです。。。
公式サイト:五島市公式サイトまるごとうに世界遺産に関する詳しい説明が載っています。