筆供養の【正覚庵】&静かな庭園と紅葉の【光明院】
筆供養で知られ『筆の寺』とも呼ばれる【正覚庵(しょうがくあん)】東福寺の南に位置します。毎年11月23日に筆供養が行われます。使い古した筆やその他の筆記具を筆塚の前で護摩壇の炎に投じて供養し、学問の向上や字の上達を祈願する供養です。
たまたま『源氏物語絵巻展』がやっていたのでフラフラ~と立ち寄りました。
まずはお庭を散策。
苔が、その上に散った落ち葉が、紅葉が、とてもステキな雰囲気でした。
紅葉に見とれて、立ち入り禁止区域にも侵入してしまうという失態もありました。反省。
源氏物語絵巻展を見た後は、見よう見真似でお茶を立て、
ステキな庭園を眺めながら、和菓子と一緒にいただきました。
次に訪れたのは【光明院】1391年に創建された東福寺の境外塔頭です。塔頭とは、寺院の周辺に設けられた小寺院のことで、子院とも呼ばれています。『虹の苔寺』という美しい通称を持ち、苔が美しい深緑はもちろん、紅葉時にはいつも静かな禅寺も彩りを加えます。目の前に広がる枯山水庭園は、東福寺方丈庭園、龍吟庵と同じく、昭和の作庭家、重森三玲の作品です。『波心庭』と呼ばれる庭園は「光明」をテーマに、大海原を表す白砂と巨石が光のごとく林立する庭になっています。背後のサツキやツツジの大刈込みで雲紋を表現し、高台の雲上には茶亭「羅月庵」があります。紅葉の時期にはここの茶亭でお抹茶や京番茶とおはぎ、饅頭などをいただくことができます。青空も出てきてポカポカ。縁側に座ってのんびり。
「羅月庵」は「雲ハ嶺上ニ生ズルコトナク、月ハ波心ニ落ツルコト有り」という禅語による作り。室内にある窓、壁、障子に描かれた丸い円は、月を表し「波心庭」から「羅月庵」を眺めると、東の空に月が昇る様子を楽しむことができるそうです。有名なCMに使われていたこともあって、ポスターが貼ってありました。10年前か・・・