恵那山と石畳の宿場町【馬籠宿】の紅葉

日が暮れる少し前、観光客がほとんどいなくなった馬籠の町並み散策。岐阜県中津川市には江戸時代の五街道の一つ『中山道』があります。中山道は木曽を通るので『木曽路』とも呼ばれ、参勤交代や大名や皇族のお輿入れにも盛んに利用されました。木曽路には今もなお風情豊かな宿場がたくさん残されています。その宿場の一つが【馬籠】です。馬籠宿は、石畳が敷かれた坂に沿う宿場町です。坂道の両脇にはお土産屋さんや昔ながらのカフェが並び、食べ歩きやお買い物をしながら、ノスタルジックなまち並みが楽しめます。山栗の試食させてもらいました。文豪・島崎藤村の出生地でもあり、本陣島崎家の跡地に建つ藤村記念館では『夜明け前』や『東方の門』などの作品原稿が展示されています。小説『夜明け前』の主人公の青山半蔵が見た美しい恵那山を眺望できます。

こちらが、その恵那山。夕暮れ時、紅葉と石畳とのコラボが素敵でした。
館内を一巡すると藤村の生涯をたどることができるそうです。数々の著名な文学者がこの木曽路を旅し、小説や句として残しています。馬籠ではその名作にまつわる場所を訪れることができます。約600メートルの急峻な地形の宿場街、馬籠。
通りの中央には石畳が敷き詰められ、両脇には江戸時代を彷彿ささせる家並みが連なる馬籠。ミシュラングリーンガイドブックでは、一つ星を獲得しているそうです。夕暮れの紅葉が本当にキレイでした。 もちろん日帰りでも楽しめるとは思いますが、観光客がいなくなった静かなこの雰囲気を味わうなら、泊まることをお勧めします。
日が暮れる。そろそろ宿に戻ろうか。いや、あと少し馬籠宿「うさぎや」馬籠茶屋明かりを利用して撮るんだっけ。10年前くらいの春『中山道』ハイキングルートを歩きましたが、立派な桜の木、江戸から続く街並みを眺めながらのハイキングも、忘れられない思い出です。

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