昭和初期創業の老舗店【フランソア喫茶室】

昭和初期創業の老舗店【フランソア喫茶室】は、80年以上変わらぬクラシックな魅力で、地元の方から愛されています。高いビルが立ち並ぶ四条河原町の大きな交差点の裏側、高瀬川沿いに立ち、店名は画家のフランソア・ミレーにちなんで名付けられたそうです。こちらの西欧風な街灯がお店の目印です。
店内も、ステンドグラスや絵画、ドーム状の天井やアーチ状の壁装飾、ビロード張りの椅子が印象的で、クラシカルで落ち着いた雰囲気。
友達は、人気メニューの『レアチーズケーキセット(1,100円)』(写真奥の方)を注文。フランソア喫茶室こだわりの一品である由緒のあるホットコーヒーは、アラビカ種の豆をブレンドしたものです。レアチーズケーキは大山牛乳の濃厚なクリームと、芳醇なデンマーク産のチーズを使用していて、ほのかなレモンの香りとブルーベリーソースがアクセントになっています。
私は、アップルタルトとミルクティーを注文しました。
メニューは、珈琲、紅茶、クリームソーダ等のドリンク類の他、ロールケーキやチーズケーキ等のお菓子やアイスクリーム、トーストやサンドイッチの軽食、ハイボールやワイン等の洋酒もあり、充実しています。 フランソア喫茶室は1934年に創業し、当時の店構えを現在まで大事に受け継いでいます。お店ができた当時の日本は、贅沢がよしとされない時代でした。創業者はフランスの自由な国づくりに憧れ、思想や芸術について自由に語れる場を作りたいという想いから、フランソア喫茶室を創業したそうです。内装は、豪華客船のキャビンのイメージにし、大海原を航海する船の『自由』さをお店に反映したそうです。
創業当時からのものを使っている照明や絵画、歴史ある貴重な設備・内装・建物が評価され、2002年に喫茶室として初めて日本の登録有形文化財に登録されました。貝殻がモチーフとなっている照明、天井にあしらわれている灯りは実際に客船で使われていたものだそうです。また、店内にはパリの地図やイタリアの名門貴族メディチ家の発行したモナリザの絵が飾ってあります。いつもはどうなのかわかりませんが、この時は、私たちの他にお客さんも少なく、ゆったりとした落ち着く雰囲気で、ふらっと訪れて本など読んで過ごすのもステキだなぁと思いを馳せました。
公式サイト:【フランソア喫茶室】

住所:京都市下京区西木屋町通四条下ル船頭町184
TEL:075-351-4042
営業時間:11:00~23:00
定休日:毎週火曜日(祝祭日の場合は振替)
12月31日、元旦、1月2日は休業
※全室禁煙です。

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